~専門学校と大学や短大との違い、分かりますか?~
専門学校は ”職業や実生活に必要な能力の育成や教養の向上” を目的とした教育機関である「専修学校」に分類され、その中でも特に専門的な分野を扱う専修学校が専門学校です。
学問の深堀りや幅広い教養を重視する大学や短大とは、目指す目的から根本的に異なっており、専門学校でしか学べないことは非常に多いです。実際に大学を卒業した後に専門学校へ入学するケースも多く、専門学校は非常に有意義な学校となっています。
ここでは、専門学校への入学までの流れや専門学校生の生活などを簡単に紹介し、専門学校だからこそ有利な就職や資格について深堀っていきます。
専門学校と大学・短大の違い・比較
専門学校ではスキルや資格などの実践的レベルの技能の獲得が重視され、社会で即戦力となれる人材の養成が行われている点に大学や短大との大きな差があります。この他にも様々な違いがあるので、教育や進路、就職などの各観点で比較をしていきます。
校舎数と学べる分野・期間・学費
専門学校の校舎数は非常に多いです。全国に大学は800校弱、短大は300校強ほどなのに対し、専門学校は3000校弱もあり、大学の約3.5倍もの数を誇ります。そのため、専門学校なら数多い選択肢から自分にピッタリの学校を見つけられます。
在学年数の自由度の高さも専門学校の特徴の1つです。専門学校は1~4年制まであり、学べる期間がコースによって細かく分かれています。一方で、大学は原則4年、短大は原則2年在学しないと卒業できず、在学年数に自由度は少ないです。
卒業までに必要な学費の平均は、専門学校が約290万円、短大が約360万円、大学が国立でも約510万円、私立理系だと約790万円となっています。卒業年数の違いを考慮しても、専門学校は短大や私立大学よりも大幅に学費が安いです。
専門学校のポイント
3000校近くあり、選択肢がいっぱい
在学年数の種類が豊富で、自由度が高い
卒業までの学費は300万円未満で大学、短大よりも格安
専門学校なら就活はもちろん、進学も可能
2年制や3年制の専門学校を卒業すると「専門士」、4年制の専門学校を卒業すると「高等専門士」という称号が得られます。この称号は即戦力となる実践的な仕事能力を身に付けていることの証明となり、就職活動時などで有利に働きます。また、「卒業=資格取得」だったり、難関資格の受験資格が得られることもあるのも嬉しい点です。
また、専門士は大学への編入の資格、高度専門士は大学院への進学の資格にもなり、進学をしてより深い知識や学問を身に付けることも可能です。そのため、専門学校なら就活を有利に進めることも、大学への進学もでき、将来の可能性の幅は広いです。
専門学校のポイント
就職にも進学にも有利に働く称号が得られる
「卒業=資格取得」の専門学校も
教育内容と就職率の違い
大学や短大では教養科目が全体の4割程度占められており、幅広く学ぶことが重視され、講義形式の座学が中心となっています。一方で専門学校では、社会で即戦力となるために職業と直結した専門的な内容を中心に学ぶため、専門科目が全体の8割ほども占め、授業も実習などの実践的かつ実務的で役立つものが多いです。
専門学校では社会に進んだときの仕事を常に視野に入れた教育が行われているため、大学や短大と比べ就職率は高く、就職率は8割を超えています。就職していない人の中には大学への進学、編入している方もいらっしゃるので、就活で成功している方はかなり多いようです。
専門学校のポイント
実習が多く実践的に実務を学べ、即戦力になれる
大学よりも高い就職率を誇る
専門学校への入学までの流れ、受験について
高校生の進学率は約8割で、その内訳は大学、専門学校、短大の順となっており、大学に続いて専門学校への進学が多くなっています。また、大学を卒業した方が専門学校に入り直すことも増えており、専門学校は人気となっています。
ここでは、新高3生が専門学校に入学するまでの年間スケジュールの一例を紹介し、専門学校受験について説明します。
入学までの流れ ~年間スケジュール~
専門学校への入学までの流れは、1.資料請求で目星をつけ(夏前)、2.オープンキャンパス等で志望校を絞り(夏頃)、3.出願し(夏の終わり~)、4.受験する(秋以降)、という風になっています。
専門学校は校数が多く、選択肢の幅が広いからこそ、1.や2.でのリサーチが非常に重要となります。積極的に資料請求をしたり、実際に専門学校まで足を運び、情報収集に努めましょう。
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ポイント
ファーストステップはリサーチ
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専門学校の入試形式について
専門学校の入試形式は一般入試、推薦入試、AO入試の3つです。一般入試では主に書類選考やペーパーテスト、面接のいずれか又は複数が行われます。また、分野によっては実技試験も実施され、他の入試形式よりも学力が重視されます。
推薦入試では在学している高校の推薦状が必要で成績が重視され、選考は書類のみの場合が多いです。ペーパーテストはあまり実施されず、試験が実施されたとしても小論文や面接が中心となります。推薦状発行に必要な成績の基準は5段階評価で3以上が目安です。
AO入試は学力よりも学校との適性や受験生の意欲が重視されます。そのため、推薦状や高い学力はあまり求められず、志望動機や面接での評価で合否が分かれます。他の入試形式と比べ、早い時期に実施されるのも特徴です。
3種類の入試形式
学力重視の一般入試
高校成績重視の推薦入試
意欲や学校との相性重視のAO入試
専門学校選びのポイント
校数が多く選択の幅が広いからこそ迷ってしまう専門学校選び。そんな専門学校選びの際に重視すべきポイントを4つにまとめてみました。
気になる専門学校の情報収集には正確な情報が必須。正しい情報を手っ取り早く得るには公式のパンフレット、資料が1番です。本サイトの各専門学校ページには該当校の無料の資料請求フォームが貼ってあります。また、以下のリンクから専門学校の資料を探すことも可能なので、ぜひご活用ください。
1.認定校か非認定校か
専門学校には認定校と非認定校の2種類があります。「認定校」は規定の設置基準をすべて満たしており、設備や授業の質、講師の人数等において優れています。また、学割や資格取得時の優遇制度の有無や公的な奨学金制度の利用の可否なども認定、非認定で異なります。
また、非認定校は卒業しても専門士の称号を得られません。そのため、非認定校だと最終学歴は高卒で、就職活動時に有利に働きにくく、また、大学への編入も不可能です。一方で、認定校では専門士の称号を得られ、高い学歴と大学への編入資格の両方を得られます。
認定校のここがイイ!
専門士の称号を得られ、進学と就職が有利に
非認定校にない様々な特典や恩恵がある
2.就職の支援体制と実績
専門学校では専門的な職業への就職を意識した授業が行われます。就職活動では、キャリアセンターなどの就職の支援体制が重要となるため、就職にどれだけ力を入れているかを見るのも重要です。また、入学した学科・コースを卒業した先輩たちがどんな業界や企業に進んでいるかも要チェックとなります。
本サイトでは各専門学校の各コースでの進路を詳細に紹介しています。どのような業界や企業に行っているのか一目瞭然なので、ぜひ気になる専門学校を検索してみて下さい。
気になる専門学校を検索
ポイント
就職支援体制の充実さ、手厚さが大事
入学する学科・コースの就職実績を要チェック
3.施設、教育体制の充実さ
専門学校では専門的な密度の濃い授業や実技や実習などが行われます。そのため、施設や設備の充実さに加え、講師や教育体制の質が非常に重要です。なので、入学したい学科やコースのカリキュラムや、講師の先生の知名度や評判などをしっかりとリサーチしましょう。
ポイント
実技や実習があるから設備や施設が重要
講師の質や評判、カリキュラムもチェック!
4.評判や口コミ・雰囲気
パンフレットなどの資料だけでは、実際の雰囲気やあなたとその学校の相性は分かりません。なので、口コミや評判を調べましょう。ただし、口コミや評判だけでは他者の主観的で偏った意見しか得られない可能性もあるため、本当に気になった学校はオープンキャンパスなどで実際に足を運び、リアルな雰囲気を感じてみましょう。
ポイント
評判や口コミなどの主観的な意見も参考に
気になる学校はオープンキャンパスで実際に雰囲気を感じてみよう
まとめ
大学や短大と比較しながら専門学校の特徴を紹介しました。また、専門学校受験の年間スケジュールや入試方式などの入試の知識に加え、専門学校選びでのポイントを説明しました。
専門学校は即戦力となる人材の育成に特化した学校で就職に非常に強いという特徴があります。校数も多いので、ぜひ無料の資料請求等や本サイトをご活用し、あなたにピッタリの専門学校を見つけてください!
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